事件は現場で起きている!

オンラインで、

小学校のプログラミング教育の

模擬授業を受けた。

「ビスケット」というソフトを使って

「打ち上げ花火の動画が作る」という内容。

私は、最初の授業者の説明に全くついていけず、

実際の作業では戸惑うばかり。

一緒のグループだったある先生が

一つ一つの作業を丁寧にナビゲーションして

くれたお陰で何とかできた。

サポートってありがたいなぁ(^^)

きっと、小学校の現場でも、こういうのを

すぐに理解して進んでいく子と、

全くついていけない子がいるんだろうなぁ。

もちろん、こうした新しい授業に

率先して取り組む先生もいるし、

苦手意識から躊躇する先生もいるだろう。

実際、現場はどうなっているのか?

小学校の教育実習からもどってきたばかりの

学生に、現場の様子を聞いた。

すると、・・

タブレットを使って授業する」ことが

目的化しちゃってました。

この内容でタブレットを使う意味あるんだろうか?

という授業も、学校の方針で

タブレットを使う!」となったら使わざるを得ない。

小学校1先生、2年生も使うことになるが、

教科書とノートとタブレットを行ったり来たり

しながら授業を受けるのはさぞかし大変だろう。

「はい、教科書○ページ開いて・・」

「今やったことをノートにまとめて・・」
タブレットで○○開いて○○押して・・」

「先生! 画面消えちゃったー!」

「ぼくも!」
「わたしも!」

ってなる訳だから。

教員の授業準備も大変だよね。

学生は、

小学校2年生の生活科だったら、

校内にあるものをタブレットで写真とって

みんなで見せ合うくらいでいいですよねぇー

って言っていた。

私もそう思う。

どうも「GIGAスクール構想」だの、

「1人一台端末で未来型授業を!」だのの言葉に

踊らされて、現場が振り回されていると感じた。

教育政策を決める人と現場との乖離。

学生が言っていた。

小学校を取り巻く地域の状況を考慮して、とか
教員のITスキル等の実態に合わせて、

ということが全くないように思いました。

正直、教員になるの、不安です・・

そうだよねぇ。

事件は教室で起きている。

でも、どんな事件が起きているか、

政策を決定する人、組織は何も知らない。

これって、結構恐ろしい事態かも?

実際に教室で起きていることを正確に知り、

そのことに一つ一つ丁寧に向き合う、対応する。

その積み重ねだけが、有効かつ効果的だ。

この文章の最初で紹介した模擬授業のあと、

ある先生が言っていた。

「もっと、子どもの声を聴こう!」

現状は、子どもの声が学校のいろんな決め事に

反映されていない。

そのことに関する問題提起だった。

現場の声とは、教員の声のことだけではない。

子どもの声、保護者の声、地域の人々の声、

様々な現場の声を聴く。

そこからしか、未来の教育は始まらないよなぁ。

そんな思いを改めて強くした。