学習指導要領

「学習指導要領」とは何でしょうか。

以下は、文部科学省HPからの引用です(太字は引用者)。

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全国のどの地域で教育を受けても、

一定の水準の教育を受けられるようにするため、

文部科学省では、学校教育法等に基づき、

各学校で教育課程(カリキュラム)を編成する際の基準を定めています。

これを「学習指導要領」といいます。
 「学習指導要領」では、小学校、中学校、高等学校等ごとに、

それぞれの教科等の目標や大まかな教育内容を定めています。

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「学習指導要領」は、地域間で、教育の水準がバラバラにならないように、

つくられているんですね。

そしてそこには、「教科等の目標や大まかな教育内容」が書かれている。

 

実は、この「学習指導要領」、教員(特に中高の先生)はあまり読んでません!※

 

なぜ、読んでないかというと、「学習指導要領」の内容は、「教科書」に

忠実に反映されていて、その「教科書」を使って授業していれば、

(間接的にですが)「学習指導要領」に即して教育していることになるからです。

 

だから、「学習指導要領」を日本で最も熟読・吟味しているのは、(おそらく)

「教科書」を発行している会社の方々です。

 

だって、「学習指導要領」の内容を忠実に反映しないと、文部科学省

「検定」を通らず、「教科書」を販売できなくなっちゃうから。

 

そして、教員は、その「教科書」を使用し、創意工夫をしながら授業をする。

 

さて、ここで問題です。

「学習指導要領」には、「教科の目標や大まかな教育内容」は書かれていますが、

授業をどう展開するかについては、個々の教員の裁量に委ねられています。

 

でもこれ、いいんですかね?

 

教育内容っていったって、「大まか」だから、抽象的なことしか書いてません。

 

教育内容を、具体的にどこまでどうやって教えるか。

児童・生徒が、教育内容を、どこまでどのように身につけたかをどう評価するか。

 

それらが個々の教員に委ねられてるってことは、

教員ごとに「バラバラ」な水準のことが

「バラバラ」な形で教えられてるってことになりませんか?

(そして、どの教員に教わるかについて、児童・生徒に選択権はありません・・・)

 

つまり、教育の水準を一定に保つために「学習指導要領」はつくられているのに

その実態は、どの教員がその教科の担当になるかによって、

バラバラな水準になっているかも? というツッコミです。

 

「じゃあ、どうしろっていうんだ」という方に、以下、私からの提案。

 

① 「学習指導要領」の簡略版パンフレットを、各家庭(子ども、保護者)に配付する。

以下は、①とともに説明する内容。

② 「これは、国が定めた最低基準だから、必ず身につけてくださいね」

③ 「身につけ方は自由です。学校に来て授業を受けてもいいし、自宅で

   youtube動画を見て学んでもいいです。ゲームで身につけようが、

   漫画を読んで理解しようが、何でもいいです」

④ 「ただし、本当に身についたかどうかは、確認します。

   定期的に教科ごとの資格試験を開催するんで、

   好きなときに(都合のよいタイミングで)受験して、

   身につけたことを証明してください。
   仮に試験に落ちても、何度でもチャレンジ可能です」

⑤ ④の資格試験に合格するためのサポートはさせていただきます。

  学校での授業だけでなく、

  訪問授業、在宅(オンライン)教育。カウンセリング、コーチング。

  可能な限りサポートしますんで、遠慮なく(学校に)相談してください。

  以上。

 

 どうですかね?

 

 ご検討をお願いしまーす(笑) ← どこに(誰に)言ってるんだぁ?!

  

※こう書くと、ちゃんと読んでいる先生方からお𠮟りを受けますが、

 「学習指導要領」を熟読して普段の授業に取り組まれている先生方も

 いらっしゃることを承知で、あえて書いています。

 ちなみに、学校全体として「教科書を使わない授業」をすることに

 なっている場合、その学校の教員は「学習指導要領」を熟読してます。