オワコン化する大学

大学受験シーズンが終わろうとしている。

聞くところによると、

一人勝ちと言っていいほど、受験生、入学生を集めた大学と

入学生が激減し、大幅に定員割れする大学がある。

後者の大学は、受験生に合格を出しても、

その合格者が入学手続きをしない。

つまり、他大学に受かっていれば、そちらに入学する。

大幅に定員割れする大学というのは

吸引力がないというか、魅力がないというか・・

北斗の拳」(漫画)でいうところの

「お前はもう死んでいる」状態。

一旦、Fランク(誰でも入れちゃう)大学のレッテルを貼られ、

それが大幅な定員割れという形で実証されたら

「あぁ、そういう大学なのね」ということになって

あとは転落の一途だ。

しかし、今は勝ち組の大学も決して安泰ではない。

今後も、18歳人口はどんどん減っていくからだ。

経済状況も家計状況も悪化が予想されているから、

高い入学金、授業料を払ってまで、

わざわざ4年間、大学に通わせようという保護者、

通おうとする高校生も、どんどん減るだろう。

実は私、大学教員だが(笑)

「もう、大学なんて来なくていいよ」と本気で思ってる。

意味がない。

学ぼうと思えば、youtubeで質の高い、かつ面白い

動画が無数にアップされている。

無料でスキル、ノウハウを提供する

オンラインの講座、セミナーも多数開催されている。

教養的な知識、専門的な知識も、漫画やアニメ動画等で

わかりやすく紹介されている。

さらに「オンラインサロン」等に参加すれば、

質の高い知識、スキルを楽しく面白く提供してくれる本人に

直接質問したり、お話できたりする。

向上心に富む、同じ目的意識をもった人同士の

横のつながりもできる。

最高だよね!

ところが、大学なんてところに入ったら最悪。

講義は退屈。

しかも一方的につまらない話を聞かされ、何のフィードバックもない。

小テストやレポート、試験まで課され、ストレスだらけ。

最近は、オンラインでの講義も増えているから、

講義後も、教授に直接質問なんてできないし、
学生同士の横のつながりもない。

しかもコロナ禍なので、

サークル、部活動を通して愉快なキャンパスライフ!

なんてこともかなり制限される。

正に、踏んだり蹴ったり。

でも、大学の入学金、授業料ってほとんど変わってないんだよね。

これじゃあ「割に合わない」という思うのも同然。

大学という箱自体が、もはやオワコン(終わったコンテンツ)

なのかもしれない。

だから今、大学は、キャリア教育にとても熱心。

出口を宣伝する。

例えば、就職率○%! 上場企業に○人合格!みたいな・・

でもこれって、塾や予備校の戦略と一緒だよね。

そこにどんだけの誤魔化しがあるかなんて、

一般の人はとっくに気づいてる。

そもそも、就業力をウリに大学なんかに入学するくらいだったら

目標を決めて専門学校に入学する方が、よほど理に適っている。

就職予備校化する大学なんて、ホント、魅力ない。

キャリア教育をウリにするような大学も

今後は無残に凋落していくでしょうね。

以上、終わりゆく大学住人の考察でした。