抵抗が起きたら・・

以前、コーチングを習っていた。

そこで、コーチが繰り返し、話していたのは、

「人は、自分を止める天才」だということ。

人は、やりたかったことが目の前にあり、

それができる環境が整うと、とたんに

「自分で自分を止めようとする」。

不思議だよね。

だって、やりたいことがやれるって

とても恵まれたことだし、幸せな状態のはず、だ。

でも・・

ずっと、変わりたい、自分を変えたいと

思っていた人が

「変わっていいよ」という状態になると

とたんに尻込みしてしまう・・

分かりやすい例がダイエット。

順調に体重が落ち、もうちょっとで
目指していた体重、みたいになると
とたんに怖くなって

もとの体重にもどっちゃう行動(いっぱい食べる)を

やってしまう。

やりたい仕事が目の前に出されると、

何か理由をつけて自分を止める。

例えば、

今の仕事が急に忙しくなる、

気分が落ち込むようなことが起きてやる気を失う、

突然気が変わって

「目の前に出された仕事。これ、本当にやりたいこと?」

みたいなことを言い出す・・

自分の状況を使って、人を巻き込んで、等、

いろんなパターンがあるが、

要するに、自分を止める理由を自分の外側や内側につくりだす。

こういうのを、私のコーチは

「抵抗」と表現していた。

「やりたい!」に向かって進む、正にそのタイミングで

「抵抗」は起きる。

作用と反作用と言っていいかもしれない。

そしてこれ、裏を返すと

「抵抗」は、正に今、

やりたいことに向かって決断して進むとき!という合図なのだ。

チャンス!

自分が自分を全力で止めてるってことは

すぐ目の前に「本当にやりたいことがある」ってこと。

じゃあ、どうしたら

人は「抵抗」から逃れることができるのか。

これ、ポイントだよね。

逃れるには、次のステップを踏む。

1)自分に「抵抗」が起きていることに気づく

2)「抵抗」を味わう

3)「抵抗」に感謝する

4)「抵抗」を手放す

抵抗っていうのは、ある種の自己防御反応。

新しい世界に踏み出そうとしている自分に対し、

「今のままの方が安全だよ」

と心配して止めてくれているのだ。

だから、抵抗に感謝する。

「ありがとう、私のことを心配してくれて」

「でも、自分は前に進みたい」

と言って、その「抵抗」を手放す。

「抵抗」にさよならする。

「前に進む」と決断して、行動を起こす。

すると、「抵抗」も諦めて、ことを起こさなくなる。

でも、このステップ。

心理的には相当つらい。

極端なことを言えば、

今までの自分に「死んでもらう」訳だから。

新しい自分に生まれ変わる。

そのきっかけが「抵抗」。

「抵抗」を笑って受け入れ、味わい、そして手放そう!

そうすれば、未来はあなたのものだ。