「教える」ということ
子どもが学校で学ばないことの一つに「教える技術」がある。
子どもどうし「互いに教え合う」のは、とても有効かつ有意義な学習だが、
「教える」ことには、その理論と技術がある。
だけど、子どもは学ばない。
きっと「教えるのは教師の仕事」という前提があるからだろう。
でも、本当は、教師が子どもから学んでいいし、子どもも
子どもや教師に教えていい。
それでこそ「豊かな学習空間」だ。
「教える」とは何か。
「教える」とは、すなわち「学ぶ」こと。
学ばないと教えられないし、人に教えられるくらいにならないと、
学んだことにならない。
そして、教える立場の人(教授者)は、常に教わる立場の人(学習者)
から学ぶ姿勢が必要である。
教えたことをできない人がいたら、
なぜできないのかを自分事として捉えること。
そこに「本当の学び」がある。
自分が理解した(と思った)こと。
しかし、人に教えてみると伝わらない。
それは、本当には「理解していなかった」ということ。
自分の理解不足が、人に教えることで初めてわかる。
「教える」とは「学ぶ」こと。
そして、「学ぶ」とは「教える」こと。