アポロ13号
*************************
アポロ13号は、1970年4月に行われた、
アメリカ合衆国のアポロ計画の3度目の有人月飛行である。
途中での事故によりミッション中止を余儀なくされながらも、
その後に見舞われた数多くの深刻な危機的状況を脱し、
乗組員全員が無事に地球へ帰還した。
*************************
今から、50年以上も前の話である。
アポロ13号の事故は人類の限界、
アポロ13号の帰還は人類の希望、と言われる。
このストーリー、映画にもなった。
その映画の中で印象的なシーンがある。
宇宙船の乗組員が、事故原因について言い争う場面。
「お前が間違ったボタンを押したんじゃないのか?」
「お前、事故はオレのせいだと思ってるだろ?!」
こんなやりとりがしばらく続く。
それを聞いていた乗組員のリーダーが、言った言葉。
「やめろ!」
「終わったことをとやかく言っても地球には1ミリも近づかない」
「今、何ができるか。今、何をすべきか」
「それだけを考えて行動しろ」
この場面を観たとき、カッコイイなぁ、と思った。
その通りだよね。
もう一つ、映画の印象的なシーン。
今度は、地球、NASAの指令室。
米政府の役人がきて、指令室のリーダーに尋ねる。
「これから大統領の演説がある」
「地球に帰還できる可能性は何%か。それを尋ねたい」
そのときのリーダーの言葉。
「(乗組員たちを必ず地球に)かえします!」
役人はきょとんとして、もう一度尋ねる。
「だからさー、帰還できる確率は何%か聞いてるんだよ」
そこで、リーダーは再び、
「かえします!!」
カッコイイなぁ。
指令室のリーダーからすれば、
今、確率を計算したって意味がない。
そんなことをしても、宇宙船は地球に1ミリも近づかない。
「今、何ができるか。今、何をすべきか」
オレの頭はそのことでいっぱいだ。
ということなんだと思う。
過去を振り返ることも、未来を予想することも、
本当の危機の場面では何の役にも立たない。
上記二つの場面は、そのことを
見事に表現していると思う。
「今、何ができるか。今、何をすべきか」
今に集中して生きる。
それを続けることが、
「生きる」ってことかもしれないなぁ・・
さて、今日一日をしっかり生きるか。