新しい?授業

ここまで、このブログを読まれた方は、
私が「一斉授業大嫌い」であることを
感じられていると思います。

その通りです(笑)
何がイヤかというと、
一人ひとりに寄り添えないから。

子ども一人ひとりにそれぞれ興味関心があり、

その内容も関心の度合いも様々です。

でも、学習指導要領、教科書があって、
年間で授業数何コマ、単元構成や扱う題材まで

決まっていたら、一人ひとりの子どもの関心に

寄り添うなんてできない、ですよね?
もともと、関心がないんだから、
「この内容、関心もてません」って

子どもが言えるようになるといいんだけど、

それはできない。

だって、授業展開とその内容への向き合い方を

「関心・意欲・態度」という枠組みで

教員に評価されちゃうから。

「いやいや、この内容、関心ないんだって!」って

言えることは、とても重要な「主体的態度」なんだけど

そういう態度はゆるされない(笑)

もし、これと逆の発想で授業を展開すると・・
真っ白いホワイトボードが教室の壁一面に広がっている。
教員が、一人の子どもに向かって尋ねる。
「今、関心のあることは?」
もし、子どもが

「家の近所にマックのお店ができるの。
 それが気になってる」
と答えたら、ホワイトボードにおもむろに

「マック」って書く。

続いて、周囲の子どもたちも含めて全体に

「みんな、マックといえば、何を連想する?」

「マック、というと?」

そして、子どもたちから返ってくる答えを

これまたホワイトボードにどんどん書いていく。

これをある程度やったら、教員は全体に

「今まででてきたことの中で、疑問、質問、問いを

何でもいいから出してみて」と促す。

 

子どもたちから疑問、質問、問いが出てきたら

それも全部書き出す。

次に教員は、

「おー、いろいろ出たねぇ」

「じゃぁ、これらの疑問、質問、問いの中で

自分が調べたいこと、考えたいことを一つ選んで

取り組んでみて!」って促す。

「もし、この中に調べたいこと、考えたいことが

なかったら、相談にのるから声かけてね」

というフォローも大切。

そして、ある程度、時間をとったら

「じゃあ、今、調べたり考えたりしたことを

お隣どうしで紹介し合ってもらおうかなぁ」

「2人か3人組みになってね」

と声をかける。

この紹介し合いが終わったら、

「だれか全体に向けて発表してくれるかなぁ」

と全員に声をかける。

手を挙げてくれる人がいたら発表してもらうし、

手があがらなくても全然OK。

最後に、ここまでを「振り返る」。

例えば、学んだことや気づいたこと、
さらに調べたいこと、考えたいことをノートに書く。

こんな感じの授業が今のところ、私の理想。

 

今までの一斉授業と何が違うかというと、出発点。

「教科書〇〇ページを開いて~」から始まるのか、

「〇〇さん、今、何に関心ある?」との違い。

この違い、大きいよなぁ(しみじみ)。

問題は、こうした授業で扱われた内容が

学習指導要領に結びつくかどうかですが・・

学習指導要領の各科目の項目群って、幸か不幸か

全部合わせると、人の、ほぼすべての

経済・文化・社会の知識とリンクしてるから、

何かやれば何かに当たるよね?!

という、超場当たり的でライブ感あふれる発想の

授業展開。どうですかねぇ・・


体系的に整理されたことを順番に伝えるのか。

子どもの興味・関心を出発点に
アメーバ的に学びを広げていくのか。その違い。

どこかの学校でアメーバ的な学び、やってくれないかなぁ。

イヤ、「まずはお前がやれ!」っていう声が聞こえてきた。

あー、やっぱり自分事にしないとですねぇ。

うぅ・・

やりたいことが見える化すると、人は止まる。

「抵抗」ですね(笑)