他者と世界は敵?味方?

前回のブログで

「あなたはあなたのままでいい」

「私は私のままでいい」

と書いた。

ただ、現実の職場では

理不尽な扱いをされることもある。

このままでいい訳ない、

こんな攻撃的な上司とはやってられない、

こんな仕事しない同僚と一緒にいたくない、

と思うこともある。

そんなとき、どう考えたらよいか。

   :

つらい状況に置かれたとき、人は

「他者と世界は自分の敵」

のように感じてしまうかもしれない。

「敵」と出会ったら、

倒すか、逃げるか。その二択。

これって、精神的にかなりきつい。

他者が自分にとって都合の良いように

変わる、つまり「敵」じゃなくなると

よいのだが、(当たり前だけど)

他者は自分の都合の良いように変わってはくれない。

ここでもし、

「他者と世界は自分の味方」

のように感じることができたらどうか。

よく見渡せば、恵まれた環境かもしれないなぁ、

理解を示してくれる上司もいるなぁ、

助け合って仕事ができる同僚もいるなぁ、という

「他者と世界は自分の敵」

と感じていたときには見えなかった現実が見えてくる。

もちろん、「敵」と戦いたかったら戦ってもいいし、

逃げたかったら逃げてもいい。

ただ、そういう選択をする前に、一度、

「他者と世界は自分の味方」

という観点をもってみることは大切かもしれない。

他者と世界を「敵とみるか、味方とみるか」。

「敵」とみると、世界は生きにくく、

「味方」とみると、世界は生きやすい。

そしてこの価値観、考え方の違い、

実は幼少期に形成される。

簡単にいうと、

両親から冷たく厳しく育てられ、

「あなたはどうしようもないわねぇ」

と言われ続けた子と

両親から愛情豊かに育てられ、

「あなたはあなたのままでいいのよ」

と言われ続けて育った子との違い。

前者の子は「他者と世界は自分の敵」と感じやすく、

後者の子は「他者と世界は自分の味方」と感じやすい。

恐ろしいのは、こうした価値観、考え方の違いは

基本的に一生涯変わらない、ということ。

三つ子の魂、百まで。

人生100年時代と言われるが、百まで変わらないです・・

「人は、幼少期に形成した価値観、考え方が正しかったと

証明するために生きているようなもの」。

これは、以前私が心理学を学んでいたときに

先生から教えられ、衝撃を受けた言葉。

幼少期に形成した価値観、考え方とは、

パソコンで言えば、OS(オペレーティングシステム)。

アプリのように簡単に加えたり消したりできない。

だから、やっかい。

でも、もしその根本となる価値観、考え方を

変えることができたら、人生は大きく変わる、ともいえる。

「他者と世界は自分の味方」。

そう思って、来年一年、過ごしてみようと思う今日この頃。