学校の本質

学校は何のために存在するのか。 荒く言って答えは二つある。 ①社会のため。未来に向かって社会を維持できるように、有用な人材を育てる。 ②個人のため。子どもが将来、自由に生きられるように、必要な能力を育てる。 それぞれについて、もうちょっと説明す…

「対話」とは何か

長年、学校現場で働いてきて、会議や授業で決定的に欠けていると感じるもの、それは「対話」である。学校現場に必要なものは、数多く提案されてきたし、今後も提案されるだろう。しかし、「対話」だけは、導入されそうにない。なぜなら、「対話」がないとい…

探究する、ということ

探究学習がはやっている。 高校では「総合的な探究の時間」が始まるらしい。 「先生から教えてもらう」から「自ら学ぶ、探究する」への転換。 では、「探究」とはなんだろう。 仮に、「〇〇とは何か」という探究を始めるとする。 〇〇には、愛、幸せ、自由、…

コミュニケーションの基盤

先日、授業中、ある学生が遅刻してきた。 その学生は「遅延証明書」を私に差し出した。 電車が遅れたのが原因だから遅刻を通常の出席にしてほしい、という意味である。 授業ではよくあるやり取りだ。 問題なのは、これが「4週連続」の行為ということである…

授業を成立させるのって大変!

授業を成立させる。 これは、教師にとって本当に大変な労力を要する仕事だ。 まず、子供たちを席につかせる。 静かにさせる。 ノート、教科書、筆記用具を用意させる。 前方(教師が立っている側)に意識を向けさせる。 黒板に何か書いたら、写させる。 : …

「教え方」を変える

教授者は知識だけを教えることはできない。 なぜなら、「なぜ、この知識を学ばなければいけないの?」と学習者に問われたとき、 教授者側に、その「疑問」に対する答えがなければ、「教える」行為は行き詰るからだ。 例えば、分数の割り算。 分数の割り算で…

なぜ、学ぶのか?

今は昔、高校の教員をしていたとき、生徒たちに次のような問いかけをした。 「なぜ、学ぶのか?」 印象に残っているのは、次の答え。 「それを聞かれるのが一番つらい(答えられない)」 極め付きは、次の答え。 「そんなこと、考えたこと、ありません」 高…

子ども自身が“選択”できる

私が考える理想(妄想?)の教育 「だれから」「なにを」「どうやって」教えてもらえるかを 子ども自身が “ 選択 ” できる。 できれば、「どこで」「だれと」も選べる! そんな場。 好きな人から、好きなことを、好きなやり方で学んでいいよ、 と言われたら…