幸せってなんだろう。 願いが叶うこと。 夢を実現すること。 経済的な余裕を勝ち取ること。 オリンピックでメダルをとること : 以前、雲黒斎さんのYoutuve動画をみていたら まさに、この「幸せ」がテーマになっていた。 雲さんは、そうした欲望達成型の幸せ…
承認欲求。 「私のことを認めてほしい」 「上司から、教師から、親から褒められたい」 「同僚から、クラスメイトから できるやつ と思われたい」 「SNSで いいね をたくさんつけてほしい」 これって、だれにでもありますよね。 そしてこの承認欲求。 実は 劣…
学校の中で、子どもが問題行動を起こす。 すると、「〇〇さん/△△くんの担任は?」となる。 学級担任には、とかくいろんな「責任」が降りかかる。 学級がうまくまとまっている(統率がとれている)と 「さすが、〇〇先生のクラスは~~」となるし、 一方、学…
『<学級>の歴史学 自明視された空間を疑う』 柳 治男著 講談社・選書・メチエ 2005年 の中に、次のような記述がある。 例えば、「学級崩壊」といわれる問題の 議論の仕方は、明らかに「学級」の存在を 自明視している。「学級」が存在し、成り立つ ことが前…
江戸時代、日本には、「寺子屋」があった。 明治になって、近代化が進むと、 徐々に、「小学校」に取って代わられた。 寺子屋と近代の小学校。 その一番の違いは、 「自学自習+個別指導」と「一斉指導」との比率である。 寺子屋の指導方法は、そのほとんど…
授業で哲学対話をした。テーマは「逃げる」。 まずは、学生たちに哲学のイメージを聞いた。 すると・・ かたい むずかしい 「人間とは」「世界とは」等の壮大なことを考える 答えの出ないことを話し合う 当たり前とされていることを疑う そうかー学生たちも…
私は、元高校教員。 大学を出て、最初に勤めたのは、 〇〇県内でも有数の「教育困難校」。 マンガ「ドラゴン桜」では、 荒れた「竜山高校」の様子が目をひくが、 あれをもうちょっと悪くした?!感じだった。 とにかく、授業なんて成立しない。 私は、高3の…
私の大好きな映画、「ショーシャンクの空に」。 冤罪によって投獄された元銀行員が、 腐敗した刑務所の中でも希望を捨てずに生き抜く姿を描く、 感動のドラマだ。 この映画、 「どんな苦境にあっても希望を捨てない」ことを教えてくれる、 と評されることが…
捨てること、手放すこと。 これができるかどうかで、人生、大きく変わる気がする。 何か新しいことを始めるとき、「今までどうやってきたか」を振り返ることは重要だ。 例えば、研究論文を書くとき、 書こうとする分野で、今までどんなプロセスでどんな研究…
ベーシックインカムについて考えている。 以下は、webサイト「create転職」からの引用。 <ベーシックインカムとは?> 国民に対して政府が最低限の生活を送る為に必要な額の現金を 定期的に支給する政策で、国民配当/基本所得保障/最低生活保障 と呼ばれ…
大学が訴えられる。 以下は、2021年6月9日の朝日新聞の記事から引用。 コロナ禍を理由に対面授業をやらないのは、 大学として義務を果たしていない ――。 そう訴える男子学生(19)が、学費の半額分の 返還などを大学側に求める訴訟を東京地裁に 近く起こす。…
知識とは何だろうか。 辞書を引くと、次のように書かれている。 知ること。認識・理解すること。 また、ある事柄について、知っている内容。 <デジタル大辞泉(小学館)より引用> なぜ、今回、この問いを出したかというと、 教科書について考えたかったか…
「コーチングって知ってる?」 大学生にこう質問すると、知らない人が多い。 というか、知ってる人に会ったことがない・・ 小学校から高校まで、いや大学でも、今の日本では基本、 出会わない分野らしい。 コーチングという概念が海外から入ってきて もう30…
哲学が好きだ。 哲学を教える、じゃなくて、哲学を、児童、生徒、学生とともに学ぶことができたら どんなにしあわせだろう。 私は以前、高校の「倫理」の教員だった。 「倫理」という科目。 教科書をご覧いただくとわかるけど、哲学史を学ぶ科目になっている…
東京オリンピック。 あと2か月で開催されることになっている。 しかし、世論調査によると、7割近い国民が、開催に否定的。 開催されるかどうか、予断を許さない状況だ。 開催の有無については、賛否両論があるが、 今回は、直接その件には触れず、「オリン…
大学のオンライン(Zoom)授業。クラスの人数は30名。 グループワーク(一グループ3-4名)を多用している。 教員がテーマ(例:大学生の間にやってみたいこと)を提示し、学生が考える。 グループに分かれ、一人1分ずつくらいで発表する。 ここまではいい。…
「学習指導要領」とは何でしょうか。 以下は、文部科学省HPからの引用です(太字は引用者)。 ******************************* 全国のどの地域で教育を受けても、 一定の水準の教育を受けられるようにするため、 文部科学省…
大学で教育学、そして授業手法を学んでから30年。 授業を研究的に実践してきた。 そして今、「(一斉)授業で教育する時代は終わった」、と感じている。 これまでの授業は、ワンオペだった。 授業の中で、集団の規律を教え、教科内容を教え、その内容がき…
仕事上のコミュニケーションは、以前、対面が主流だった。 最近は、オンライン(非対面)が圧倒的に増えた。 そこでのトラブル、が今回のテーマ。 仕事の依頼をする。その仕事を受け取って作業に取り組む。 その単純なことが、オンライン上では結構難しい。 …
東日本大震災の津波で児童・教職員84人が死亡・行方不明になった、 宮城県石巻市の旧大川小学校。 この惨事について、10年にわたって綿密に調査・分析した研究者の オンライン講座に参加した。 なぜ、安全な場所に避難できなかったのか。 危機に際して、人や…
時間割ってありますよね。 月曜 … 1時間目 数学 … 2時間目 英語 … 3時間目 国語 … 4時間目 社会 … 5時間目 体育 … こういうの。学ぶ内容が50分刻みになっている。 教科バラバラ。中学・高校だと担当する教員が違う。 これを学習者の立場から考えると・…
昨日、zoomで、コーチングの講座を受講した。 講師の方は「コーチングにはこれといった定義はない」との前置きとともに コーチングを次のように定義していた。 【コーチングとは、可能性を引き出す会話】 上記の定義の説明として、 「人は様々な可能性をもっ…
今回は「学校における評定」について考えます。 評定の意味をここでは「決定した成績」とします。 学校では、様々な評価を総合して最終的に通知表等に記載する「5・4・3・2・1」や「S・A・B・C・D」などを指します。 この「評定」。教科であれば、…
小学校の算数で習う「分数の割り算」。 なんで教えるんですかね? 日常生活で「分数の割り算」を使う場面は、はっきり言ってない。 先日、オンラインで「分数の割り算」の模擬授業を受けました。 課題は「分数の割り算」が必要となる文章題をつくること。 私…
憲法第26条第2項 すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負う。 義務教育は、これを無償とする。 この「義務教育」という言葉。 世間では、次のような意味で捉えられている気がする。 「子どもが学校に通…
私は以前、高校の教員(公民科)をしていた。そのとき、同僚の教員(地歴科)に質問した。「歴史の教科書を生徒が自分で読んで理解したら、歴史の授業、いらないんじゃないですか?」今思うと、とんでもないことを聞いている。「あなたの仕事、いらないです…
物事には根本の原理、考え方がある。教育においては、何をもって学習者が「学んだ」ことにするか、である。日本の学校教育の場合、授業を「履修」した(受けた)ことをもって、「学んだ」ことにしている。履修主義だ。未履修問題というのは、授業を履修しな…
子どもが学校で学ばないことの一つに「教える技術」がある。 子どもどうし「互いに教え合う」のは、とても有効かつ有意義な学習だが、 「教える」ことには、その理論と技術がある。 だけど、子どもは学ばない。 きっと「教えるのは教師の仕事」という前提が…
教員主導の一斉授業ほど、「自律的な学び」から遠いものはない。しかし、教育界は不思議なところで、一斉授業で「自律的な学び」を促そうとする。無茶だ。 授業は「業(わざ)を授(さず)ける」とあるように、教授者が学習者を「受け身」にして初めて成り立…
主体的に学ぶ、主体的に働く、というときの主体的とは何か? 「自分から進んで」やること、と答えるかもしれない。しかしそれは「自主的」であって「主体的」ではない。やることが決まっている状況で、指示や命令、つまり強制されなくても取り組む、というの…