宿題

夏休み、といえば宿題。

夏休みもあと三日!になって

あわてて宿題に取り組む、
という経験をした人は多い。

最近では、「宿題代行サービス」

なるものも登場し、子どもに変わって

宿題をやってくれるらしい。

例えば、作文なんかは、

子どもが間違えやすい句読点の打ち方なども

研究して、それらしく仕上げるとのこと。

先生も見破れないでしょうね・・

宿題。研究者によっては、
「全く意味ない」と批判する人もいる。

学習指導要領には「宿題」なる項目はなく、

それぞれの地域、学校、教員によって

「宿題」に関する考え方や課す量、

「宿題」を出す方法や評価基準などはバラバラ。

いやー、ほっといていいんですかね?

私の知り合いのお母さんは、
小学生の子どもに毎日のように課される宿題に

ホトホト手を焼いている。

仕事や家事を済ませ、疲れた身体に鞭打って

子どもに勉強を教えるらしい。

それをしないと担任の先生から

「自宅でもちゃんと勉強をみてあげてください」

ってなるらしい・・

こういうのの何が問題かというと(いろいろあるけど)

「公教育が子どもの時間取りすぎ」なんですよね。

平日の月曜から金曜までの朝から夕方まで、

学校って子どもを拘束してます。

さらに、平日の夜や土日も使って「宿題」やりなさいって

いかがなものかと・・

かつて麹町中学校の校長先生が

「宿題廃止」に取り組んで話題になったが

私もそれが正解だと思う。

「主体的な」行動が大事っていうんだったら、

まずは宿題を全廃しないと。

そもそも、主体的に行動できる貴重な時間の大半を

子どもから奪っておいて、主体的も何もない。

学校の勉強は学校の中で完結する。

これが基本。

もちろん、学校の勉強だけが、学習ではないから

あとは本人の意思で好きに学べばいい。

ただ、こういうと次のような反論がきそうですね。

①宿題なしになったら、勉強の習慣がつかない。

②学力を保障できない。

まず①から。

そしたら、宿題で勉強の習慣ってつくんですかね?

やらされる勉強で、勉強嫌いにしちゃってるかもー

そして②。

だから学校での勉強を密度濃くやるんですよ。

45分とか50分の授業時間の中で、

必要なことを学習し定着するにはどうしたらよいか。

教師が伝えるべきは何で、

子ども同士が学び合うことは何か。

何を評価し、何を評価しないのか。

それを徹底的に考える。

子どもが自主的に学習したくなるような

興味深い授業内容や方法を考える。

ということなんじゃないかなぁ。

でもそのためには、教員自身に

それを考え、実践できるゆとりと時間と自由が

最低限必要なんですよね。

本当はそれがないことが問題なんだけど・・

教員も「宿題をこなすように」仕事してるって

ことなのかなぁ。

あ、これ、他人のことではなく、完全に自分事です。

どうしたらよいか、

今からゆっくり考えまーす(^^)