失敗はリソース
オンラインで授業をする。
オンラインで授業を受ける。
そうすると、ほぼ毎回、
ちょっとしたトラブルが発生する。
ICTとは、
「いつも ちょっと トラブル」のことって
友人の教員が言っていた。
面白いのは、トラブルが起きたときの
教員の対応の仕方が大きく二つに分かれることだ。
①トラブルはなかったかのように授業を進めることを優先する。
②教えようとしていたことより、トラブルへの対応を優先する。
まぁ、①と②との中間の対応もあるが、
それでも、①と②のどっちかに寄ることが多い。
「失敗は起こらない」という前提で考えるか、
「失敗は起こる」という前提で考えるか。
もっというと、失敗から学ぶ姿勢があるかどうか。
そこが問われているんだと思う。
例えば、・・
4人グループの一人が、教員の用意したアプリ
(例えば、オンラインのホワイトボード)のリンクに入れない。
これって、授業の進行を阻害する要因かもしれないが、
見方を変えれば、グループ内でサポートし合えるチャンスだ。
「じゃあ、ぼくが画面共有するよ」
「意見を言ってくれたら、私が代わりに文字を打つから大丈夫!」
こんな声かけをし合うグループがある。
これって、素敵なだなぁって思う。
はっきりいって、教員の用意した教材で
「授業のねらい」に到達できたかどうか、なんてことより
はるかに重要なことじゃない?
だって、授業で習うことなんて、まぁ、
日常生活であまり使わないことが多い(失礼!)。
でも、「助け合う心」とか、サポートする精神みたいなものって
すごく大切っていうか、死ぬその瞬間まで必要なこと、
っていう気がする。
そして、失敗、トラブル、という事態が発生しないと、
それってなかなか身につかないし、発揮できない。
だから、失敗はリソース。
トラブルこそ、最良の教材。
そういう見方が、これから重要になってくると思う。
あとは、振り返り(リフレクション)かなぁ。
グループワークが終わった後に、
「あのとき、サポートしてもらって助かった。ありがとう」
「あのとき、〇〇という方法で対応したけど、
△△という方法もあったよねぇ」
「どっちがよかったかなぁ?」
なんていう、振り返りの会話ができたらいいよね。
次につながるから。
ということで、まとめると(笑)
これからの教員にとって大事なのは、
失敗やトラブルを肯定的に捉える姿勢。
失敗やトラブルがあっても、仲間同士で助け合える
安心・安全の場づくり。
最近のビジネス界流行りの用語でいうと、
「心理的安全性」を確保できるか。
それが、なにより大切だと思う。